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私は長寿社会開発センター発行の「ひょうひょう」の送られてくるのを楽しみにしている読者の一人です。その中で特に印象深く、為になる、役立つ記事がありましたのでご紹介いたします。2003年10月号に掲載された記事です。お読みになれた方もあろうかと思いますが、高齢者が集まる機会があれば、スピーチの話題に取り上げていただいたら、とご案内する次第です。
「ねんりんピック徳島2003」を記念して開かれた「長寿社会・私の主張」で厚生労働大臣賞を受賞された発表内容です。発表者は和歌山県・新宮市にお住まいの88歳の男性で、かつては小学校の教師を勤められた方です。
タイトルは「アイウエオ快老法」です。常日頃自分に語りかけている戒老の言葉として、また処世訓として5か条を上げておられます。それがタイトルの「アイウエオ」です。「ア」は人を愛する心を持つ。「イ」は生きがいを持つ。「う」は上を向いて歩く。「え」は笑顔で接する。「オ」はおしゃれ心を失わない。言葉遊びの5か条を信条にして生き生きと生活されています。
人生の喜怒哀楽を幾重にも味わい、体験に裏打ちされた方の発表には説得力があります。会場で、この発表をナマで聞かれた方は大いに触発されたであろう、と想像されます。同世代の高齢者の発言には素直に耳を傾け、憧れをいだき、そして納得しながら、肝に銘じたのではないでしょうか。
一方、家庭内の躾が大きな社会問題となり、痛ましい事件が新聞紙上を賑わしておりますが、「物の豊かさ」が逆に「心の貧しさ」をもたらしているように思えます。欲しいものがありながら、欲しいものを手にするにはそれなりのホップ・ステップ・ジャンプ、あるいは物事の順番・順序があること、耐えること、時間がかかることを、生活を通じて教えられてきました。
自分勝手、我侭が許されない、貧しい時代を過ごされてきた高齢者の言葉にはいつの時代にも通用する真理があふれています。不幸を未然に防ぐためにも声を大にして発表していただきたいものです。高齢者は伝道者でもあり、それが「私もひとこと言わせて」です。
「人様に迷惑をかけるな!」「食べ物を残すな!」「人を傷つけるな!」「弱い人をいじめるな!」「好き嫌いをするな!」「お天道様がみている!」「欲しいものがあったら自分で稼いで買え!」「魚を獲って与えるよりは、魚を獲る方法を教えよ!」など生きる力を育む教えが一杯ありました。
地域の伝統文化・技術と併せて、同世代への触発・啓発活動に、また伝道者として、高齢者が有する豊かな知識・知恵、体験を後進に伝え、残していきたいものです。メッセージ・コンクールの出題テーマは地域事情に合わせて自由に設定できます。
http://www.sb-vision.co.jp
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